ガールズ&パンツァー
梗概
乙女の嗜みとして知られる「戦車道」の家元・西住流に生まれた姉妹。その妹、西住みほが一度は辞めた戦車道を、新たな環境で新たな仲間、強敵たちとの出会いを通して自分なりの戦車道を見いだしていく。
設定
評価:A
戦車×乙女という斬新さ。
ただ斬新ということだけに拘れば、色々な単語を書いたカードの山を捲っていけばいくらでも斬新な組み合わせが出来上がるが、それに物語性を持たせ、白熱した展開を披露し、視聴し終えた後に得も言われぬ余韻を残せたのは見事。
キャラクター
評価:A
本作には名前のあるキャラクターが多数登場する。その誰もに個性があり、役割があり、慕う相手がおり、各々が戦車道に対して真摯に向き合っていることがどのシーンからも伝わってくる。
そして全てのキャラクターが良い味を持っており、誰か一人でも欠ければガルパンは成り立たなかっただろう。そこまで言えば嘘になる。
余談だが、ソド子が1番好きと言うファンはいるのだろうか。それがこの作品に関する中で最も気になる点である。
楽曲
評価:A
主題歌も勿論良いのだが、特筆すべきはBGMにある。ありとあらゆるところで流される名BGMの応酬は、このアニメをより良いものにするのに一役も二役も担っている。
サントラを聴いているだけで、その音楽が使用されたシーンが脳内で再生され、戦車道アンセムが流れたときには思わず涙を流しそうになる。
どれも優劣つけ難いが、それでも1番を決めるとすれば学園十色を選びたい。
次回予告
評価:C
西住みほが次回タイトルを言うだけのシンプルな次回予告。
次回予告好きの私としては物足りない。もっと遊んでほしかった。
総評
評価:A+
敢えて何も言うまい。伝えたいことが多すぎるのである。
所感
西住みほが戦車道を再び始めることになるキーパーソンの二人、武部沙織と五十鈴華に昼食に誘われるところからが本編の導入になる。
食堂にてみほは「クラスメイト全員の名前と誕生日を憶えている」風な気持ちの悪い台詞を吐く他に、「友達みたい」とか「友達ができてよかったあ」など、とにかく悲しい台詞を連発する。更に、このときは取り立ててしょげた表情を見せることも多く、彼女の背負った哀しき業的なものが要所要所に垣間見える。
そんな彼女が後に見せるチームの隊長としての表情は必見。
紆余曲折を経て戦車にもう一度乗ることを選んだみほが成長していく物語であるのは言うまでもないが、醍醐味はそれだけではない。噛めば噛むほど味が出る、スルメアニメの代表格はガルパンである。
そろそろ本題に入ろう。
ガルパンのように名前のある女性キャラクターが沢山登場するアニメで語るのを避けられないのは陰毛についてだ。以下に、私的見解で陰毛が濃いであろうキャラクターの上位三人とその理由について述べる。
秋山優花里
まず秋山殿は見た目からして明らかに陰毛が濃い、それも群を抜いて。
あの母親譲りの癖っ毛と父親の顔及び体毛を見るに、剛毛界のサラブレッドと評して過言ではない。むしろ、剛毛でなかったら引くくらいである。
彼女も秋山殿と同じく容姿からして陰毛が濃いことが見てとれるが、違うのは毛の質にある。秋山殿はそもそも毛の量が多いタイプなのに対して、おりょうの場合は毛の量自体は年齢相応であるが、一本一本の毛が太く長く、絡み合うことによって、あたかも剛毛であるかのように演出されている。
冷泉麻子
麻子は見た目には剛毛の雰囲気はあまりない。たしかに髪の毛の量が多いことか ら他のキャラクターに比べると優勢とはなるが、しかし決定打には弱い。では何故彼女が上位三人に選ばれたのか、それは麻子のだらしなさにある。ずぼらな性格故に陰毛の処理などする筈もなく、男っ気のない学園生活が毛の処理を更に加速させること請け合いだ。
陰毛の話は以上である。この考察についてキャラクターに対して失礼であり、またキャラクターのファンに対して無礼だという見方があるかもしれないが、そんなことはない。そもそも、陰毛が濃いことが失礼にあたるという考えが失礼にあたる。本当にキャラクターが好きならば陰毛ごと愛せばいいだけなのだ。
最後に、一度ガルパンを見れば憶えのない感動が視聴者を襲う。しかし、そこで「ああ良いアニメだったな」と記憶の底へ追いやってはいけない。
もう一度、それでは足りない。更に二、三度、それでも全く足りていない。何度も何度も見るべきだ。その度に新しい発見と感動へと導いてくれる。その領域に達してからやっと、ガルパンを見たと語れるのだ。そうでなければ、浅瀬に立ち俺は海を知ったと吹聴しているに過ぎない。
劇場版に登場する継続高校のミカは戦車道に対し次のように語っている。
「戦車道には人生に大切な全てのことが詰まっている」
これには賛同と拍手を禁じ得ない。全くもってその通りである。
もしまだガルパンを見ていない人にこのアニメの良さを教えるとすれば、先述した彼女の台詞をただ一言伝えるだけで充分だ。
では、人生に大切なこととは何か。
そんなものはこっちが教えてほしいくらいである。